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■事業の内容

(1) 油吸着材の使用法に関する調査研究
 軽質油及び重質油等各油種に対する油吸着材の有効性についての基礎的性能を把握するため実験により解明した。
[1] 調査対象
(a) 油吸着材  型式承認品  12種類
タフネルAB50、タフネルBL65、ネオアタックエースS、帝人オルソープ、ペトレルA、ペトレルS、ウオセップAカット、ハイセパーレES-300K、セルクリーン、マイチーピットM2、Cマット、カポックエースA型
(b) 使用油種  6種類
灯油、A重油、C重油、潤滑油、残溢油、経時変性油
[2] 調査項目
(a) 油吸着材の各油種に対する油吸着性能
イ 吸油水量及び吸着速度
ロ 油水及び水油置換性
ハ 油保持性
(b) 油吸着材の各油種に対する使用限界性能
イ 薄膜油層における吸着性能限界
ロ 経時変性油に対する吸着性能の変化
■事業の成果

海洋における流出油事故に際して、防除資材として使用されている油吸着材については、その使用法が明確化されていないため、本事業は、油吸着材の各油種に対する有効性について実験を行ったもので、この実験の結果油吸着性能、使用限界等が明確できたことは、今後有効な防除作業が実施出来る等海難事故拡大の防止に資することが期待できるものである。





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