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■事業の内容

(1) 第8回ノルウェー国際海事展への参加準備
[1] 展示小間の申込
展示面積  230m2
(共同出展の日本海事協会50m2を含めると総スペース280m2)
[2] 展示方針および内容の決定
A 展示方針
 本海事展においては、[1]省エネルギー船舶の開発、[2]資源開発用船舶の開発、[3]造船技術の他分野への応用、[4]日本の造船政策、[5]日本・ノルウェー両国の繋り等を紹介し、海運関係者の理解の促進を図り、今後の船舶輸出の促進に役立てる。
B 展示内容
a 省エネルギー船の紹介
 最近の省エネルギー船の建造例から、次の船種を中心として、船舶模型・写真・資料を用いて省エネルギー船・省エネルギー機器の開発動向を紹介する。
(a) 油送船
(b) コンテナ船
(c) 鉱石バラ積船
(d) 石炭運搬船
(e) 石炭焚船
(f) 特殊船
b 資源開発用船舶の紹介
 海洋資源開発に係る船舶の開発動向を次の船種を中心として、船舶模型・写真・資料を用いて紹介する。
(イ) 海洋掘削船
(ロ) 多目的作業船
(ハ) 深海潜水調査船
(ニ) 南極観測船
c 造船技術の他分野への応用
 浮体空港の技術開発を模型・写真・資料を用いて紹介する。
d 日本の造船政策
 (イ)新造船需要見通し、(ロ)設備削減と不況カルテルをグラフ・資料を用いて紹介する。
e 日諾関係
 日本とノルウェーとの密接な関係を対日発注実績を中心に資料を用いて紹介する。
f VTRコーナー
 応接コーナーとVTRコーナーを兼ねたコーナーを設置して、ビデオテープにより日本造船業の技術、日本の風景、芸能などの紹介を行う。
g 組合員各社の紹介
[3] 展示装飾資材の国内製作
A 写真焼付
a カラーフィルム  14点
b カラープリント  13点
B 説明文製作(イラスト4点含む)
a 船型紹介     13点
b その他      13点
C 装飾資材
a 「能」写真パネル   3点
b 電飾盤       1点
c 壁面イラスト・天井シート・表示文字・フラッグ・カタログ・スタンド等飾り物一式
■事業の成果

本組合は、わが国造船業とノルウェー海運との永年にわたる緊密な取引関係に鑑み、本展には第2回から業界を取りまとめて参加するとともに、関連行事を実施して、同国海運関係者とわが業界との相互理解並びに友好関係の確立に努め、船舶輸出の促進に寄与してきた。
 ノルウェー船主は、ギリシャ・香港と並びわが国造船業にとって最大の顧客であり、近年、海運市況の回復とともにその発注意欲にも少なからぬものを見せている。また、北海を中心とする資源開発の活発化に伴い、同国を中心とした北欧市場からの資源開発用船舶の受注も大いに期待されている。
 本組合は、本事業の準備推進に当り、これまでの同展参加実績を踏まえつつ、その基本的な見直しを行った結果、本海事展はギリシャ国際海事展と並んで、対象市場の評価および国際海事展としての評価が最も高く、同展に継続、且つ、業界統一展示方式により参加することが、顧客としての船主並びにその背景にある荷主に対して、わが国造船業の基本的な立場とその実態を正確に紹介できる舞台として最も適当、且つ、便宜なものであるとのコンセンサスが得られ、今後の国際海事展参加の基本姿勢が理事会において確認された。
 従って、本海事展には、今回も業界統一展示方式により参加し、わが国造船業が開発した省エネルギー船、資源開発用船舶等の建造態勢並びに開発の動向などその実態を紹介することによって、今後の船舶輸出の促進に役立てるため、56年度(56年5月)開催に向って、最大の効果をあげるようその準備を進めた。





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