■事業の内容
[1] 委員会を下記の日程で開催し、今年度の事業の大綱、具体的進行方法などについて検討した。 4月11日、9月 4日 [2] 国際ワークショップの開催 ○ 第3回国際ワークショップを下記の通り実施した。 招へい講師 Dr. Robert A. Bruce(ワシントン大学教授) Mrs. Fusae Kusumi(Dr.Bruce共同研究者) 通訳 Dr.小林克也(神戸大学医学部講師) 日時 昭和55年7月7日、8日、9日 場所 健康教育サービスセンター テーマ "予防とリハビリテーションのための運動心臓学" 参加者 医学生・医療関係者 59名 ○ 地方セミナを次の通り開催した。 日時 昭和55年7月11日 場所 大阪三井アーバンホテル 講師 Dr. Robert A. Bruce 通訳 Mrs. Fusae Kusumi テーマ "Exercise Cardiology" 参加者 82名 [3] 国際セミナーの開催 a) 第6回医療と教育に関する国際セミナーを下記の通り実施した。 日時 昭和55年9月4日、5日 場所 笹川記念会館 b) 招へい講師 R.B.ウィリアムズ,Jr(デューク大学精神科教授) J.L.ハウプト ( 〃 ) M.T.ラムション(ニューヨーク市立大学ハンターカレッヂ看護学教授) c) テーマ "医学および看護における行動科学的アプローチ" 患者の医学的マネージメントと患者のケアをよりよくするために ○ 特別講演 「日本における心身医学と行動科学の理論と現状での位置づけ」 (日本心身医学会理事長 池見 西次郎) ○ 発題講演 「医療への行動科学的アプローチ」 (デューク大学教授 R.B.ウィリアムズ) ○ 発題講演 「実地医療における精神医学ならびに行動化学的要因の役割」 (デューク大学教授 J.L.ハウプト) ○ 発題講演 「患者のケアにおけるナースの行動科学的アプローチとその技術」 (ニューヨーク市立大学ハンターカレッヂ教授M.ラムション) d) 分科会討論 ○ Aグループ 「医学教育への行動科学の導入の目標とそのカリキュラム作製」 ○ Bグループ 「看護における行動科学的アプローチの実際」 e) パネルディスカッション 「医学及び看護における行動科学的アプローチ」 f) 分科会討論及びパネルディスカッションのパネリスト 招へい講師のほか以下の各氏がパネリストとして参加した。 (順不同) 牛場 大蔵 (日本医学教育学会会長) 新福 尚武 ((財)社会精神医学研究所長) 柴田 進 (川崎医科大学学長) 池見 西次郎(日本心身医学会理事長) 植村 研一 (浜松医科大学脳神経外科教授) 武市 昌士 (佐賀医科大学精神科教授) 紀井国 献三(筑波大学社会医学系教授) 石川 中 (東京大学分院心療内科助教授) 鈴木 仁一 (東北大学医学部心療内科助教授) 篠田 知璋 (聖路加国際病院内科医長) 西川 泰夫 (上智大学文学部心理学科助教授) 柏木 恵子 (東京女子大学文理学部長) 荒井 蝶子 (聖路加看護大学教授) 近藤 房恵 (北里相模原高等看護学院専任教員) 阪上 裕子 (国立公衆衛生院衛生行政学部主任研究官) 深沢 道子 (聖マリアンナ医科大学病院医療相談室長) 松木 光子 (大阪大学医療技術短期大学部助教授) g) 地方セミナー 日時 9月3日 場所 大阪日本生命ホール 講師 M.ラムション テーマ "ナースによる患者ケアにおける行動科学的アプローチとその技法" 通訳 近藤 房恵 参考 第6回「医療と教育における国際セミナー記録」
■事業の成果
予防的教育的医療を実践し、わが国に新しい医療システムを確立するためには、国際的視野に立って医療と教育の問題を考える必要がある。本事業の実施により、海外のすぐれた医療研究者、実践者を招き、その進んだ考え方、海外での医療の実状を紹介されたことは、変化する医療と教育に対応するための情報を提供され、医療福祉の増進に資するところ大なるものがあると思われる。
|
|