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■事業の内容

作成図集名 (1) 本州南岸その1 京浜港ほか70港
(2) 本州南岸その2 串本港ほか75港
 掲載する港湾について、使用者等の要望を調査し、港湾、漁港等の重要度、利用度に重点をおき掲載該当港湾を選定した。
 掲載の順序は利用し易いように東京湾から伊勢湾までをその1とし、伊勢湾から紀伊半島を経由して四国南岸に至る沿岸をその2としてそれぞれまとめた。これらの掲載する一図一図について縮尺、包含区域の決定を行い、採用する資料等について海上保安庁から貸与を受け、図載内容を決定し、編集原稿を作成した。
 資料の不足の箇所、調査を要する箇所については現地調査を行った。
(1) 現地調査
[1] 調査項目  各掲載港湾について、入港方法、目標、障害物、漁網区域、魚礁、海難の発生状況、対景写真の撮影利用者の要望、水路図誌の調査、水路部保有資料の調査を行った。
[2] 調査場所、期間および人員
A. 「本州南岸その1」関係
a. 編集上の調査
的矢、波切(5月29日〜31日1名)
浜金谷、那古、船形、富津(7月24日〜26日1名)
大磯、小田原、網代、稲取、川奈(7月31日〜8月2日1名)
赤羽根、田原、三谷、形原(7月3日〜5日1名)
沼津、由比、用宗、榛原(7月21日〜23日1名)
浜名湖、御前埼、福田(7月14日〜17日1名)
下田、手石、松崎、宇久須、土肥、妻良(7月7日〜9日1名)
b. 監修上の疑問点についての調査
伊良湖、篠島、福江(10月6日〜9日1名)
鳥羽、加布良湖水道(10月7日〜9日1名)
B. 「本州南岸その2」関係
a. 編集上の調査
吉津、錦、島勝(6月5日〜7日1名)
和具、三木浦(6月19日〜21日1名)
土佐清水、宿毛(5月26日〜30日1名)
伊島、甲浦、牟岐(6月2日〜5日1名)
和歌浦、すさみ、由良(6月25日〜28日1名)
深浦、佐田岬、本浦(6月25日〜28日1名)
八幡、宇和島(9月17日〜20日1名)
新宮、三輪崎、勝浦、太地、串本(8月11日〜14日1名)
高知、宇佐、室戸岬(8月4日〜8日1名)
和歌浦、紀伊由良、田辺、周参見(10月13日〜17日1名)
b. 監修上の疑問点についての調査
須崎、室戸、奈半利(10月20日〜24日1名)
土佐清水、上川口(10月27日〜31日1名)
[3] 調査内容
A. 掲載港湾
地方港湾、避難港および漁港その1、その2 計145港
B. 記載事項
 港湾図、港湾事情、狭水道および各港湾の針路法図、著目標、障害物、海難多発地点、対景図、斜め写真図、航路標識、航法、信号等の図解
(2) 作成配布
[1] 図集名  A. 本州南岸その1
 地方港湾、避難港、漁港等71箇所について、これらの港湾図、港湾事情、航路事情等を掲載
(配布先) 計 500部
海上保安庁関係199 海事関係団体 108
関係官公庁、市町村港湾水産課 80 漁業協同組合 113
B. 本州南岸その2
 地方港湾、避難港、漁港等76箇所について、これらの港湾図、港湾事情、航路事情等を掲載
(配布先) 計 500部
海上保安庁開係189 海事関係団体 96
関係官公庁、市町村港湾水産課 99 漁業協同組合 116
[2] 規格、体裁
A. 本州南岸その1 144ページ
B. 本州南岸その2 140ページ
(何れもB5判、平版多色印刷)
C. 部数その1、その2 各500部
■事業の成果

本冊子は小型船運航者が寄港する大縮尺の海図が刊行されていない地方港湾、避難港、漁港等の港湾に重点をおき、地形、目標、障害物、定置漁具、その他入港法、海象、気象、補給等の運航上必要参考事項を一見して分かるよう図と記事で表現したもので、小型船の狭い船室内において扱いやすいよう冊子としてまとめられている点、内容が小型船本位に編集されていることなどから時宜に即応するものとして最近とくに認識が高くなり、より一層普及を計ることにより大いに利用され、海難防止に資するところ大である。





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