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■事業の内容

(1) 製造認定事業場における品質管理に関する実態調査
[1] 内燃機関の製造認定事業場並びにその外注工場の品質管理状況について技術士等による実態調査を行った。
A. 池貝鉄工(株)神明工場、外注工場4社  55.7.23〜26
B. 三菱重工業(株) 名古屋機器製作所、外注工場4社 55.8.17〜21
C. ヤンマーディーゼル(株)長浜工場、外注工場5社 55.8.26〜30
[2] 品質管理に関する外注工場の指導員
(内燃機関関係)の原稿作成
(2) 型式承認事業場における品質管理に関する実態調査
[1] 膨張式救命いかだの型式承認事業場の品質管理状況について、技術士等による実態調査を行った。
A. 東洋ゴム工業(株)東京工場 55.9.26
B. 住友電気工業(株)富山分工場 55.10.3
C. 藤倉ゴム工業(株)大宮工場 55.11.4
D. 三菱電機(株)相模製作所 55.11.21
(認定委員会  2回
型式委員会  4回)
■事業の成果

(1) 製造認定作業場における品質管理に関する実態調査
 製造認定作業場の品質管理は、国の監督及び当協会の指導もあり漸進的に向上してきているが、これら事業場の製品品質に大きな影響を及ぼすと思われる外注加工品及び購入品の外注先及び購入先については、その実態把握が必ずしも十分といえない状態であった。本事業においては、技術コンサルタントを派遣してこれらの事業場及びその外注工場の実状診断を行った。これに基づき各事業場毎に今日的問題点につき助言、指導又は勧告を行い、外注工場の指導・育成を含め事業場が今後対処すべき指針が明らかにされ、業界の品質管理のより一層の向上に寄与するものと思われる。
 また、内燃機関関係の「品質管理に関する外注工場の指導書」の原稿は、多岐に亘る内燃機関部品等の外注工場の品質管理の指導方針、指導方法等を具体的に記述したもので、各事業場の品質管理部門担当者にとって貴重な資料となると考える。
(2) 型式承認事業場における品質管理に関する実態調査
 型式承認事業場の製造する物件については、検定機関による検定又は国による検査により物件の品質や性能が確認され、又当協会もその性能の向上、品質の改善を図るための事業を行ってきた。しかし、制度の性格上事業場それ自体における工程管理や検査管理等の実状については調査、指導の機会がほとんどなく、余り把握されていなかった。本事業においては、技術コンサルタントを派遣してこれらの事業場の実態調査を行うことにより、これらの事業場の実態が把握され、各事業場及びその業界における品質管理上の問題点につき助言、指導又は勧告を行い、特に品質管理の重要性を認識させることができたので、品質管理はもとより、製品品質のより一層の向上・改善に寄与するところ大なるものがある。





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