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(昭和60年度〜平成3年度)
第2節 量から質の時代へ
3.先駆的・モデル的事業の展開 高齢者ケア国際シンポジウム開催
わが国は欧米先進国に比べ、高齢者ケア問題に対する国民の関心は十分ではなかったが、昭和60年に65歳以上の高齢者人口が初めて全人口の10%を超え、本格的な高齢化対策が必要とされるに至った。各種の成人病にあわせ、老人症候群といわれる痴呆・失禁・骨折などの病気が増大するのは疑う余地のないところであり、高齢者ケアに関し、単に高齢者医療という狭い範囲の問題ではなく、社会全体に関わる問題として、高齢者・介護者や医療福祉関係者はいうまでもなく、すべての国民が等しく考えなければならない課題になってきた。
こうした背景のもとに、本会は(財)笹川医学医療研究財団との共催により、WHOおよび厚生省の全面的な協力を得て、平成2年11月20〜21日、東京(笹川記念会館)において「不安なき高齢化社会をめざして」をテーマに第1回高齢者ケア国際シンポジウムを開催した。
このシンポジウムは、医師、看護婦、その他の医療関係の専門家および高齢者福祉の最前線で活躍している者が一堂に会し、高齢者福祉の先進国(デンマーク、スウェーデン、イギリス、アメリカ、オーストラリア)から招聘した専門家との討論を通じて、わが国独自の高齢者ケアシステムのモデルをハード・ソフトの両面において構築することを目的としたものであった。
シンポジウムおよび分科会では、福祉の先進国において高齢者ケアに関し、なにを目標にしてなにがなされてきたのか、また、なにが反省されているのかなどにつき、詳しい報告と活発な質疑・討論が交わされ、約700人の参加者に大きな示唆を与えた。
なお、第1回高齢者ケア国際シンポジウムは東京のほか、長崎および富山でもサテライト・シンポジウムが開催され、大きな反響を巻き起こした。
翌平成3年11月には「痴呆性老人の介護と人間の尊厳」をテーマに、第2回高齢者ケア国際シンポジウムを東京、山形および北海道で開催し、高齢者ケアシステムの構築に向け、認識が深められていった。
[上]第1回高齢者ケア国際シンポジウム・東京会場(平成2年)
[下]長崎会場

 
 
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