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(昭和60年度〜平成3年度)
第2節 量から質の時代へ
2.生活文化の多様化と国際化・情報化の進展への対応 (財)笹川スポーツ財団の設立
国民一人ひとりが日常生活のなかで生涯にわたり、積極的にスポーツに参加することは、健康の保持増進と体力の向上に役立つだけでなく、明るく豊かで生き甲斐のある生活を営むうえでも、また活力に満ちた社会を形成するうえでも、きわめて大切である。今日、生活水準の向上、余暇時間の増大という社会変化のなかで、人々の健康に対する関心は高く、だれもが、いつでも、どこでも、手軽に参加できる「生涯スポーツ」の重要性はますます高まっている。
こうした背景のもとで、健康や体力づくりをめざし、友人・仲間との交流や家族との触れ合いを求め、スポーツ人口は着実に増加の傾向を示している。その種目もレジャー・レクリエーション性のあるものや、わが国で開発されたり、外国から導入されたものを含め、多様化がすすんでいる。
しかしながら、身近な施設の不足、適切な指導者が見出せないこと、情報の不足などから、スポーツ活動の機会に恵まれない人々も依然として多く、施設や指導者の量的・質的充実、スポーツ団体の育成が求められ、「生涯スポーツ」の環境整備を図ることが大きな課題となってきた。そこでこうした要請に応えるため、本会の支援により、平成3年3月に(財)笹川スポーツ財団が設立された。
同財団は、スポーツ諸団体が行う各種事業を支援し、「スポーツ・フォア・オール」を実践している国々との交流を図り、情報提供システムを整備し、わが国のスポーツニーズにあわせた振興策やプログラムを開発し、これらの活動を通じて「スポーツ・フォア・オール」の普及振興に資することを活動の目的としている。
笹川スポーツ財団設立記念レセプション(平成3年5月)

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