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(昭和55年度〜59年度)
第5節 国際協力援助事業の伸張
1.二国間財団の設立 グレートブリテン・笹川財団
国際情勢が複雑化し、国家間の相互依存関係がますます強まるなかで、先進民主主義諸国はそれぞれの間の友好関係を一層促進し、世界の平和と繁栄のために一致結束して対応していく必要性が高まった。
しかしわが国と西欧諸国とは、自由と民主主義および市場経済という共通の価値観と制度を有しているにもかかわらず、地理的条件や言語の壁から、国民レベルの交流は一部の層に限られがちで、相互理解は十分になされてきたとはいえなかった。そのため、日欧間を強靱な友情の絆で結ぶには、政治、経済、産業、文化のあらゆる分野で、広範な階層の国民が交流し対話を深め、相互理解を図ることが急務であると考えられた。
このような認識のもとに、まず、西欧諸国のなかで指導的立場にあるイギリスと日本とが相互理解を深め、友好関係を強化することを目的として、1984年(昭和59年)11月、グレートブリテン・笹川財団(本部;ロンドン)が設立された。同財団は自主事業あるいは助成活動を通じ、海事に関する科学技術をはじめ、歴史、言語、文化、音楽、民俗学、生活様式等幅広い分野における、人物交流・研究活動の促進、奨学金制度の設置、セミナー・講演会の開催、定期刊行物の発行等に従事することとなった。
本会は同財団の設立趣旨に賛同し、その基金設立資金として、昭和59年度と60年度にそれぞれ15億円ずつ援助した。
同財団はこれまでに、大英図書館による平戸におけるイギリス商館に関する記録の出版、琴・いけ花等日本文化の紹介、日英双方の劇団・楽団の相互公演、英国における日本研究のためのデータベースの構築など、数多くのプロジェクトを支援し、日英の相互理解の促進に貢献している。
また、第2次世界大戦中ビルマ戦線で激突した日英旧軍人が、40数年ぶりに「心の和解」を果たす橋渡しの役割も演じ、民間外交の実力を発揮した。


 第2次大戦中、ビルマ戦線で戦った日英旧軍人の交歓会
 
 
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