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(昭和55年度〜59年度)
第2節 造船業の生き残りをかけて
1.技術開発体制の整備 高度自動運航システムの研究開発
これまでの船舶の自動化については、「金華山丸」の就航をはじめとして、「星光丸」や「三峰山丸」などが建造され、機関室無人化を中心に、船内各システムごとに技術的・経済的に可能なものから部分的に行われてきたが(第1章第3節2.「船舶の自動化への本格的な取組み」参照)、経験豊かな乗組員がさまざまに変化する気象・海象、船体の状態を判断して目的に応じた操船を行っており、このような情勢判断力を習得するのは容易なことではなかった。したがって省力や省人という点では有効ではあるものの、自動化のレベルでは低いというのが実情であった。
このような状況を背景に、昭和57年8月に行われた運輸技術審議会の諮問第13号に対する答申は、今後取り組むべき重要な技術開発課題として、「高信頼度知能化船」の研究開発の必要性を強調して取り上げた。
この「高信頼度知能化船」は、船舶の抜本的な自動化・省力化をすすめ、推進機関などの信頼性を高めるとともに、経済性の飛躍的向上を図るために開発するもので、その主要技術開発課題の一つとして、「海陸一体化と知能化による高度自動運航システム」が取り上げられた。
「高度自動運航システム」については、本会が補助し(社)日本造船研究協会が研究開発を実施した。
本事業は58年度から63年度まで6年間にわたって、陸上からの支援により船内作業の大幅削減を可能とする海陸一体化の運航システム、機器の運転状況、気象・海象状態の科学的評価に基づき、最も経済的で安全な運航のあり方を判断し、自動操船を行う知能化システムなどからなる最適自動運航システム、および出入港自動化システムについての研究開発であった。
さらに実用化を前提とした要素研究の成果を得るため、重点をおくべき項目について評価・改良・検証を行うために総合シミュレーションを実施した。
これらの研究開発から得られた成果により、本事業は所期の目的を達成することができ、わが国造船業界ならびに海運業界の今後の発展に大きく寄与することが期待された。

  [上]自動運航システム/航行中の表示
  [下]自動運航システム/気象・海象の表示
                                        

  自動運航システムの模型実験
 
 
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