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(昭和46年度〜54年度)
第5節 自然へのロマンを育む
1.B&G財団 
天然資源に恵まれないわが国が将来にわたって発展し、しかも国際社会に貢献していくためには、人材の育成、とりわけ次代を担う青少年の心身の育成が最も大切である。
しかしながら、昭和30年代以降の高度経済成長の過程において、国民の生活水準が著しく向上したその反面で、自然環境の破壊や人間疎外などの現象が生じ、これは特に成長過程にある青少年に大きな影響を及ぼし、精神の荒廃あるいは不良化・非行化が社会的な問題となった。
また、食生活の近代化により青少年の体格はめざましい向上をみたが、体力はそれに伴わず、運動不足による肥満体や、各種の成人病、さらに自閉症、ノイローゼ、精神分裂症、登校拒否等が増加し、青少年の心身の健やかな発達を図る施策の展開が国家的な緊急課題となった。
こうしたなかで46年6月、モーターボート競走法制定20周年を迎え、笹川良一会長をはじめモーターボート競走関係者は、国民への報恩感謝の意味からも、社会に役立っ20周年事業を行いたいと考え、青少年育成財団の設立に思いをめぐらした。そして、「青い海」と「緑の大地」に青少年の訓練施設を整え、人間性の回復、公徳心のかん養、心身の健全育成を図るための「ブルーシー・アンド・グリーンランド」プランを樹立し、このプランを長期にわたって推進する(財)ブルーシー・アンド・グリーンランド財団(B&G財団)の設立を発意した。
この構想は46年6月に開催された「モーターボート競走法制定20周年記念感謝の集い」の席で公にされ、大きな反響を呼んだ。
関係各方面の積極的な協力を得て、財団設立構想は内容の充実が図られ、設立準備も順調にすすみ、48年8月にB&G財団の誕生をみた。
同年11月には、モーターボート競走の特別協賛競走に関する省令が公布されるとともに、同財団の「寄附行為の目的及び事業に関する規定の一部改正」が運輸大臣より認可された。これにより、同財団が本会をはじめモーターボート競走関係団体からの特別協賛金を受け入れるための法的基盤が整えられ、49年度から本格的な事業実施に入った。
B&G財団の目的は、日本人の心と身体の健康を増強する市民体育の振興を通じ、社会に貢献することにある。特に青少年を対象に、海洋性スポーツ・レクリエーションを軸とした実践活動を通して、海洋思想を普及するとともに、体力向上と豊かな人間性の形成を図り、海洋国家日本の発展に資することをめざした。
市民体育の振興を図るには、市民の自主的な運営によるスポーツ組織の結成、優れた指導者の養成、使いやすい施設の整備、楽しみながら実施できるプログラムの提供等が必要であるが、このうち施設については海洋スポーツセンターの建設と整備に積極的に取り組むこととした。
社会体育施設は、本来、国や地方公共団体が建設すべきものであるが、実際には財政窮乏により、あるいは学校施設の建設が優先される結果、これに十分対応できない市町村が多いのが現状である。このため、同財団がモーターボート競走の収益金の拠出を受けて行う地域海洋センターの建設は、これを補完する役割を果たすとともに、モーターボート競走の収益金の均てん化促進の面からも非常に大きな意義をもつ。
なお、B&G財団により提供される海洋性スポーツ・レクリエーションは、体験航海(国内・海外)および各海洋センターで行う海洋教室(ヨット教室、カヌー教室、水泳教室等)が主なものである。特に海洋教室での成果発表の場として、毎年スポーツ大会(地方予選、全国大会)が開催されている。
地域海洋センターは平成4年3月現在、全国416か所に建設されており、スポーツクラブの結成・育成活動を通じ、スポーツの日常化を推進する母体としての役割を果たしているだけでなく、地域の文化生活の拠点としても機能している。

 少年の船での洋上運動会
 

 若人の船での手旗信号訓練


 B&G沖縄海洋センター


 沖縄海洋センターでのカヌー訓練


 長崎・小佐々センターでのOPヨット練習
 
 
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