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(昭和46年度〜54年度)
第2節 福祉・公益事業の拡大
4.多様化する青少年育成事業 国際青少年交流
昭和29年に開始された日独青少年交歓事業は、文部省の後援を得て連続10年余に及び、次いで37年の日仏青少年交歓、40年の日瑞(スイス)青少年交歓へと発展した。これら二国間の青少年交流は多大の成果をあげたので、これを基礎として主要な青少年団体と全国市長会の協力を得て、44年1月に(財)世界青少年交流協会が設立された。
同協会の目的は、青少年の二国間交流を促進し、相互の理解・親善を深め、世界的視野にたつ青少年を育成することにあり、青少年の相互交流のほか、青少年交流研修協議会の開催、青少年の国際交流に関する調査研究・機関紙の刊行等を主な事業内容としている。
本会は同協会の設立趣旨に賛同し、45年から毎年同協会の行う国際青少年交流調査に補助金を支出してきた。昭和45年から平成元年までの20年間に、延べ604名の指導者が海外に派遣され、現地の指導者と共同セミナーなどを行い、青少年の相互交流に関する調査研究にあたり、二国間交流を成功に導いた。
この間青少年の国際交流は、当初の親善や相互理解を目的としたものから専門分野の交流へと拡大・発展していったが、そのなかにあって身障青少年の国際体験交流は立ち遅れていた。そこで本会は同協会の事業内容を慎重に検討し、身障青少年にも国際体験交流の機会を積極的に与えるよう提案した。その結果、民間施設、民間会社等に勤務している身障青少年が、平成2年度から毎年、本会の補助により海外に派遣されるようになった。
平成2年夏には10名、3年には24名の身障青少年がドイツ、オーストリア、フランスに派遣され、現地の身障青少年と交流し、見聞を広げた。
オーストリア・ウィーンのろう学校訪問(平成2年)


ドイツ・カールクロイス学校での交歓(平成2年)

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