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(昭和37年度下半期〜45年度)
第3節 造船業への援助
2.船舶自動化への本格的な取組み 衛星利用による航海用機器開発
船舶の高度集中制御の一環として、従来より正確な船位の自動決定を行う技術を確立することが必要とされ、衛星による自動船位測定装置の開発が実施された。本装置は、トランシット衛星からの情報を、船舶のマスト上に取り付けた空中線と前置増幅部によって受信し、これを船室に設置した受信機本体に導き、ここで船位決定に必要な衛星軌道データやドップラデータを検出し、一定時間間隔で外部のコンピュータに送り出すとともに、船舶の現在位置を受信機本体に表示させるもので、従来のロラン・デッカ・オメガ等に比し、誤差は約10分の1ないし20分の1であった。本会は高度集中制御方式研究の一環として、(財)日本舶用機器開発協会に補助金を支出し、本事業の促進を支援した。本事業は、昭和43年度の補助事業として実施した船舶の高度集中制御方式の研究において定められた装置の要求仕様を基に、44年4月より基本設計を開始し、45年3月装置は完成した。
本事業によって開発された装置は、船舶の航行中の位置を地域、天候、時間に制約を受けず1時間に一度自動的に決定して表示するとともに、また船舶の前方2,000m程度までの暗礁等の水中障害物を事前に直接探知できるため、船舶の安全性向上と経済的運航に役立てることができた。
また、電子計算機との連動による船舶の高度集中制御化における座礁予防システムの完成に大きく寄与した。

衛星による自動船位測定装置
 
 
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