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(昭和37年度下半期〜45年度)
第3節 造船業への援助
1.船舶の巨大化への対応 巨大船に関する調査研究
この調査研究は、昭和40年7月8日、運輸省が「従来の船舶においては予想しなかった巨大船建造上の技術的問題点および合理化を図るべき点について早急にその解明と対策の確立を行う必要がある」として諮問した造船技術審議会の同年12月17日の答申に基づいて、41年から45年にかけて(社)日本造船研究協会が行ったもので、1)巨大船の運航性能に関する実験研究、2)巨大船の船体横強度に関する研究、3)船体機関の振動防止対策に関する実験研究、4)航海中の船体応力頻度に関する実船試験と運航実態調査、5)船尾管部軸系に関する調査研究、6)タンカーのタンクヒーティングに関する研究、7)巨大船の脆性破壊防止対策に関する研究、が本会の補助により実施された。
これらの研究のうち、船体関係は40年度より実施されていたため、試験結果を含め解析を行った結果、巨大船の振動の様相がある程度推定できるようになり、船体設計上有効な資料が得られた。しかし巨大船においては振動の様相が複雑であるので、これからの多くの船舶についての実験に期待された。相関関係では、詳細な解析により機関自体の振動の様相を陸上および船上において把握することができ、機関の振動防止対策樹立のために大きく貢献した。機関と船体との振動の達成については実験的には理論的にも本研究の果たす役割はきわめて大きく、巨大船の振動防止対策がさらに前進することが期待された。また冬期の中近東航路において巨大タンカーが航海中に受ける縦曲げ応力の頻度分布がわかり、また局部応力が解明されて巨大船の構造合理化の基礎資料が得られた。応力頻度計の信頼性については、これの無人化など将来改良すべき問題点について指針が得られた。
ESSO ATLANTIC(50万8,0000重量トン)
日本で建造された最大のタンカー。昭和52年竣工

 
 
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