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日本財団理事長笹川陽平がミレニアム・ガンジー賞受賞 |
9月14日、ベンカタラマン(Venkataraman)元大統領より授与 今年5月にWHO(世界保健機関)によりハンセン病制圧特別大使に任命された日本財団理事長 笹川陽平に対し、このたびインドの国際的なNGO団体であるインターナショナル・レプロシー・ユニオン(ILU)からミレニアム・ガンジー賞を授与されることとなりました。 9月14日、現地時間午後6時、インド・デリーにあるTaj Palace Hotel,Delhiにおいて、ベンカタラマン(Venkataraman)元インド大統領より、日本財団の四半世紀に及ぶハンセン病制圧に対する活動を積極的に推進してきた笹川陽平理事長に対して、同賞が手渡されます。
日本財団は、1960年代から世界におけるハンセン病制圧の活動を開始し、笹川記念保健協力財団(紀伊國献三理事長)とともにWHO(世界保健機関)と協力して世界のハンセン病対策の主要メンバーとして活動してきました。 特に複合治療薬(MDT)の開発によりハンセン病は治癒する病気になり、日本財団は過去5年間このMDTを普及するため世界中の患者に無償で配布してきました。現在、このMDTは世界中の患者に提供されています。 WHOは1991年の総会でハンセン病を公衆衛生上の問題としてとりあげ、有病率を1万人に1人以下にするという目標を決議しました。蔓延国は、122カ国から現在は約6カ国(インド、ブラジル、ミャンマー、ネパール、マダガスカル、モザンビーク)まで減少しました。WHOはこれらの国々での制圧活動を積極的に進め、2005年までにハンセン病制圧宣言を行う予定です。
このような世界的なハンセン病制圧活動やハンセン病の歴史を残す資料館への支援、患者や元患者の尊厳の回復と社会復帰に向けての活動に、中心的役割を果たしてきた笹川理事長の功績が認められ、このたびのミレニアム・ガンジー賞の受賞となりました。 今後笹川理事長は、ハンセン病制圧特別大使として、インド国内のハンセン病制圧活動に参加し、人々のハンセン病に対する意識を高めるとともに、政府関係者に対しては制圧活動の重要性をアピールし、制圧実現に向けた活動を強化していく予定です。
<インターナショナル・レプロシー・ユニオン(ILU-国際ハンセン病ユニオン)> 1986年設立のインドに本拠をおく国際NGO。ハンセン病制圧に関する分野におい て、ILEP(世界救らい団体連合)が援助国の助成機関によって構成される団体で あるのに対して、助成金を受けて活動する被援助国の団体が参加する組織として ILUが設立された。援助する側の外国政府や、WHO、ILEPなどの国際機関と、被援 助国の政府や現場で活動するNGOなど、双方を連携する機関として活動している。 主に人材の育成、リハビリテーションなどの研究、国際会議やワークショップの 実施、調査、メディアを利用した啓蒙活動など、多岐にわたる活動を展開してい る。 メンバーシップは、25カ国、60団体加盟。現在の主要活動国はインド、ネパール、 バングラデシュであるが、今後は中国、ミャンマー、ベトナムなどのアジア諸国 に活動を広げていく計画である。
<ミレニアム・ガンジー賞> ハンセン病の予防、患者の治療やリハビリテーション、メディアなどに対する働 きかけなどの諸活動分野で、大きな貢献をした個人や組織に千年紀のはじめに一 回限り授与される賞であり、「ミレニアム・ガンジー賞」という名称がつけられ た。 この賞はILUがインドにおいて活動しているガンジー記念ハンセン病財団などを はじめとする各種団体及びインド政府との協力のもとで創設した。受賞者は、ベ ルギー、英国、米国、インド、マレーシア、ケニア、メキシコ、ドイツの各国の ハンセン病関係者によって構成される選考委員会において決められる。今回の笹 川理事長の受賞については、選考委員の全会一致で決定された。
(参考) 日本財団のハンセン病制圧事業に対する支援実績
◆WHO(世界保健機関)に対する支援実績 25年間の合計額(1975年〜1999年):120,767千米ドル(約145億円) ・ハンセン病対策:MDT実施・普及、研究、訓練、モニタリング・評価等 70,767千米ドル(約85億円) ・治らい薬供与:薬の購入・輸送等 50,000千米ドル(約60億円) ・グローバル・アライアンス支援決定額(2000年〜2005年) :24,000千米ドル(約29億円) ◆ 笹川記念保健協力財団に対する支援実績 27年間の合計額(1974年〜2000年):98億円 ・ 現地技術協力、薬品研究開発・機材整備、研究所の建設、教材の開発・ 供与及び啓蒙活動など |
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